オブジェクトを一体化

この機能は、選択した複数のオブジェクトを、一つのオブジェクトに合体します。例えば、数百本の独立した柱と桁オブジェクトで構成されたフェンスを、1個のオブジェクトにまとめることができるのです。

各種マテリアルやポリゴン選択範囲タグが適用されるポリゴンオブジェクトを一体化する場合は、このコマンドを実行すると、そのポリゴン選択範囲タグの正確な合体を確実に行えます。テクスチャ タグは、旧バージョンで行われたような単純な追加は行いません。その代わりに、既存の テクスチャ タグのサイズを適度に縮小するポリゴン選択範囲タグが作成されます。

また、テクスチャの投影像も正確に表示されます。

オブジェクトを1個にまとめると、オブジェクトマネージャの表示が簡単になるだけでなく、レンダリングも速くなります。一般的に、オブジェクトはポリゴン以外にも多くの情報を含んでいます。したがってそれらの情報を一体化し、1個にまとめれば、たとえポリゴン数が変わらなくても、全体の情報量を大きく減少します。一体化できるのは、編集可能なポリゴンオブジェクトとスプラインオブジェクトだけです。(パラメトリックなプリミティブはどちらの場合も対象外です)

オブジェクトを一体化するには、必ず複数のオブジェクトを選択し、「メッシュ / 変換 / オブジェクトを一体化」を選択して下さい。一体化されたオブジェクトは新規オブジェクトとして生成されます。元のオブジェクトはそのまま残る、ということに注意して下さい。元のオブジェクトが必要ない場合は、再びこれらを選択し、消去して下さい。またこの機能は、個々のオブジェクトを後でモデリングしたり、アニメートする可能性がない場合に限って使うようにして下さい。一体化した後でオブジェクトを分離することも可能ではありますが、非常に困難です。このような理由からも、一体化機能を使う場合は、元のオブジェクトを別名で保存しておくことをお薦めします。

キーボードの次のショートカットキーが現在使用可能です。

シフト:新しい共通のオブジェクト軸が、オブジェクトポイントで作成された境界ボックスの中心にあります(シフトなし:オブジェクト軸)。方向は、ワールド座標系の方向を反映しています。

Alt:新しい共通のオブジェクト軸が、最後に選択されたオブジェクト軸と同じになります。

アニメーションデータは、新しいオブジェクトにコピーされません。オリジナルオブジェクト(が持っているアニメーションデータ)は、保存されています。

一体化するスプラインが同じタイプであれば、同じタイプになります。もしタイプの異なるスプラインを一体化した場合、スプラインのタイプはベジェになります。

Cinema 4D R21から、このコマンドは固定のボリュームセットのボリュームオブジェクト、グループあるいはボリュームジェネレータも統合します。