座標マネージャ

座標マネージャを使うと、オブジェクトを数値でコントロールできます。座標マネージャには、その時選択しているツールの種類に応じて異なった値が表示されます。例えばモデルツールを選択している場合、選択したオブジェクトの位置、サイズ、角度の値が表示されます。座標マネージャの値を変更したら、必ず適用ボタンをクリックもしくはReturnキーを押して下さい。この操作によって値が確定し、エディタに表示されているオブジェクトが更新されます。

(ローカルの)オブジェクトが持っているプロパティのスケール位置回転は、変更とアニメーション設定を直接属性マネージャの座標タブで行えます。(

座標マネージャの左下にあるドロップダウンリストを使うと、値が依存する座標系を指定できます。

下記3つのモードが用意されています。

オブジェクト:相対:固定座標を伴わない、オブジェクトの相対位置です。(属性マネージャの座標タブに表示される主座標と同じです。)

オブジェクト:絶対:オブジェクト:相対の値と固定座標とを組み合わせた、オブジェクトのローカル座標に対する絶対位置です。

ワールド

座標マネージャの中下にあるドロップダウンリストを使うと、表示するサイズやスケールの種類を変更できます。サイズは、選択したオブジェクトのサイズを示します。サイズ+は、全ての子オブジェクトを含めて、選択したオブジェクトのサイズを表示します。

スケールは、選択したオブジェクトの各座標軸の長さを表示します。デフォルトの値は(1, 1, 1)です。

あるオブジェクトが、子オブジェクトとして追加されると、子オブジェクト軸のスケールは調整され、ワールド軸に対して正規化されます。例えば親オブジェクトのX:Y:Z軸のスケールが4:1:1の場合、あるオブジェクトが子オブジェクトになると、子オブジェクトの軸のスケールは0.25:1:1になります。

ここで、サイズやスケールの値は、ローカル座標を基準として表示されます。例えば一辺のサイズが100の立方体があるとします。この立方体のサイズは、それが直立していても、傾いていても100と表示されます。

座標マネージャでは、値を相対的に指定することもできます。CINEMA 4Dの数値入力ボックスには、演算子や関数を処理する機能があるのです。例えば、現在数値入力ボックスに表示されている位置の値の右に、+100と追加入力することが可能です。この結果、選択されているオブジェクトは、現在の位置から100移動します。Cinema 4Dは多くの演算子や関数をサポートしています。入力ボックスで使用可能な演算子や関数、定数の詳細については、付録を参照してください。

またポリゴンオブジェクトに含まれるポイントの角度などは、相対的にしか編集できません。なぜなら、選択した複数のポイントには独立した座標系というものがなく、絶対的な角度の値を記録できないからです(ポイントが持っているのは位置の情報だけです)。

また、回転のアニメーションを作成する際には、ワールド座標を基準にした値を使わないようにしてください。Cinema 4Dのアニメーショントラックが扱うのは全てオブジェクト座標を基準にした値です。ワールド座標で入力した値は、自動的にオブジェクト座標の値に変換されます。したがって、表示をワールド座標にしたまま作業を続けると、キーの間で予期せぬ回転を生じる場合があります。

オブジェクトの位置やスケール、角度の値は、属性マネージャの座標タブでも指定できます。さらに属性マネージャの中で表示されるコンテクストメニューを使うと、これらの値や他のパラメータにトラックやキーを追加し、アニメーションを作成できます。この時タイムラインを開く必要はありません。

UV エレメント

選択したUVポイントとポリゴンの位置、スケール、角度を、数値で変更することができます。位置は、UV空間の選択したエレメントの中央(重心)からの相対値です。0より小さい値と、1より大きい値も使うことができ、(タイリングされた)外のワークスペースを使用します。スケールと角度(変形後は100% / 0°に設定)も、重心周辺で行います。