式
一般
Cinema 4Dでは、数式スプラインや、数式デフォーマ、Fカーブの「数式」指定機能、XPressoの「数式」ノードなどで、数式を使って値を指定できます。またこれらの機能だけでなく、例えば、属性マネージャ など全ての数値入力ボックスにおいて数式を入力できます。この付録には、数式の中で使用可能な全ての単位、演算子、関数、定数の一覧が記述されています。Cinema 4Dでは、以下に記述されている単位を追加することにより、一般設定で指定してある基本単位とは関係なく値を入力できます。単位 を追加して入力した値は、Enterキーを押した後自動的に変換されます(例えば基本単位がmだった場合、1kmと入力すると、1000に変換されます)。
引数は、mod(a;b) のようにセミコロンで区切る必要があります。または、角カッコとスラッシュで「 [] 」と区切っても構いません (ただしこの場合、丸カッコは使用しないでください)。
例えば、rnd(100) は rnd[100] と同じです。また、rnd(100;234) は rnd([100] / 234/) と同じです。
複数選択時に使える特別な変数もあります。
複数選択の同時編集機能の拡張
選択した複数のオブジェクトに相対値を与えて、まとめて移動、スケール、回転させることもできます。例えば、球体が(100、0、0)の位置にあり、立方体が(300、0、0)の位置にあったとしましょう。そして両方のオブジェクトを選択し、属性マネージャの座標タブで、P.Xフィールドにx + 100と入力してみて下さい。すると、選択した二つのオブジェクトはそれぞれX方向に100だけ移動するはずです。この時P.Xフィールドに数値は表示されず、薄い青色になっています。またこのフィールドには、例えばsin(x)+sqr(x*324)のようにxを使った数式を入力することもできます。
次に挙げる変数が使用可能です:
x:パラメータのオリジナル値を表します。
num:指標の値を表します。選択されたエレメント/オブジェクトがナンバリングされます。
tot:選択されたエレメント/オブジェクトの合計数です。
rnd(値):0と"値”の間のランダム値が確かめられます。
例
あなたは3つの球体を持っています。その位置(パラメータP.X)はそれぞれ100、200、300 メートルです。もしも3つ全ての球体を同時に選択して、P.Xフィールドにx+200を入力すると、各球体はそれぞれ300、400、500メートルの位置に配置されるでしょう。
10個の光源:光源の強度を、0から開始して20ステップごとに上がるように設定したいとします。全ての光源を選択して強度フィールドの中にnum*20と入力してください。オブジェクトマネージャ内で表示される順序に従って、最初のライトが強度0を持ち、2番目のライトが強度20、3番目のライトが強度40等々になります。
合計値200に渡って、10個の光源の強度をランダムに拡散したいとします:全ての光源を選択して、強度フィールドの中にx+md(200)と入力してください。もしも全ての光源が以前に強度0を持っていた場合には、合計値200の範囲内でそれぞれにランダムな強度が与えられます。
28個の立方体のフィレットの半径に対して、0から100までの値を等間隔でセットしたいとします:全ての立方体を選択して、フィレットの半径フィールドの中に100*(num/(tot-1))と入力してください。
単位
いかなるプリセット値も関係なく、カスタムの値を入力できます。
関数
三角関数の引数は、常に角度としては解釈されます。そのため、sin(2*pi)と入力されたものは、360°のサインとして反映されず、約6.283°相当として反映されます。
一般
スプラインまたは数式の時間曲線の式を入力する場合、三角関数の引数は「ラジアン」で扱われます。しかし、パラメータのテキストボックスに値を入力する場合、三角関数では常に「度」が使われます。
この関数パーサーでは、最も重要な算術演算子を使用できます。これを自由に組み合わせることにより、例えば次のような演算が可能です。
2km + exp(sin(4mm*pi)) / ((sin(14cm))^2 + (cos(14cm))^2)