フォトメトリック
一般
IES(Illuminating Engineering Society)フォーマットを使用して、ライトを本物の光のように動作させることができます。上記の画像をよく見ると、ライトの光分散がどれだけ複雑にできるかわかると思います。これらは主に、使用するライトのタイプに応じてライトを束ねたり、分散したり、または広げたりする特殊な反射体を使用して作成されています。
IESファイルはASCIIファイルです。このファイルには、任意の光源の光の放射が含まれています。これらのファイルは、ラボテストで生成され(そのため「フォトメトリックライト」としても知られています)、照明器具メーカーによりオンラインで公開されています。
Cinema 4Dでは、IESファイルは画像ビューアーとコンテンツブラウザの両方で表示されます:
コンテンツブラウザを使用して、すばやくかつ簡単にIES全体をシーンに直接挿入したり、個々のIESファイルをドラッグ&ドロップでライトのファイル名フィールドに挿入したりすることができます。
IESライトは、通常のCinema 4Dパラメータを全て伴うライトです。つまり、レンズ効果やノイズなどの機能を追加することができます。
IESライトの作成方法
ライトを作成します。
一般タブで、タイプをIESに設定します。
ライトのZ軸が発光の方向を向くように、ライトを位置づけて回転させます。
フォトメトリックタブで、IESファイルをファイル名フィールドに読み込みます。
無効にした場合、通常は、光源で逆の二次減衰を伴う極端な明るさになります。このため、明るすぎるIESライトが表示されることがあります。ただし、これには、Cinema 4Dの単位から独立したままになるという利点があります(モデルがミリメートルまたはキロメートルの単位であるかは問いません)。
逆に言えば、モデルを「物理的に正しくスケーリングする」のであれば、このオプションを有効にします(一般に、このオプションを有効にすると、より物理的に正しい動作になります)。
注意: このオプションは、すべてのIESファイルが持っているわけではありません。(それぞれの内部構造によります)
ここでの留意点は、このオプションがIESファイルを読み込まなくても有効になります。現実の測光標準カンデラ、ルーメン、ルクス単位設定を使って、強度を定義します;強度は100に設定します。
カンデラで表されたこの強度は、IESの最大強度です。明るさのその他の値は、このパラメータに関連して適用され、このパラメータとの相関関係で調節できます。
強度のほかに、下記3つの単位を適用して、ライトの強度に影響を与えることができます(IESライトのみの使用に限定されているわけではありません)。
カンデラ(cd):ライトの強度は強度の値のみによって決まり、ライトの形状(たとえばスポット)やサイズに左右されません。
ルーメン(lm):ライトの強度は、主にライトの形状で決まります。つまり、たとえば、スポットライトの強度は、その円錐が狭くなるときに増加します。
ルクス: もし、フォトメトリック強度オプションが有効な場合(エリアライト)、ライトの強度はルクスに調整されます。ライトの強さは、主に光源の大きさ(サイズ X)で決まります。ライトのサーフェイスが2倍になれば、強度も2倍になります。
IESデータの評価を有効にしたり、無効にしたりします。無効にすると、ライトは、ルーメン強度またはカンデラ強度を調節できる全方向ライトに戻ります。
IESファイルをこのフィールドにドラッグすることができます。このフィールドにはIESファイルの名前と完全パス(場所)が表示されます。
注意:IESファイルのパスはここに表示されますが、IESデータはCinema 4Dファイル内に保存されます。そのため、IESファイル自体は、ファイル転送の際に、Cinema 4Dファイルを伴いません。
多くの場合、IESファイルは、本物のライトのサイズに関する情報を含みます。このオプションをオンにすると、IESライトはエリアライト(IESファイルから得られる詳細タブでの通常設定を持つ)になります。
無効にしない場合は、IESライトは全方向ライトとして機能します。
情報
ここには、IESファイル内に保存されるさまざまな情報が記載されます。ただし、全てのIESファイルがこの情報を含むわけではありません。その場合は、これらのフィールドは空のままになります。