変数パスおよびファイル名(「トークン」)

変数パスおよびファイル名(「トークン」)は、レンダリングを保存する際に以下の場所で使用できます。

通常画像またはマルチパス画像の場合、レンダリング設定の保存タブのファイル入力フィールド

レンダーマネージャの出力パス

-oimageおよび-omultipassコマンドのコマンドライン

トークンは何に使われるのでしょうか?トークンは、パス名やファイル名に使用するシンプルなテキスト変数です。画像ビューアーでレンダリングまたは表示されると、プロジェクト名、現在使用しているカメラ、どのテイクか、などのプロジェクト属性と置き換わります。

以下の例によって、操作方法をよりわかりやすく紹介します。

上図のファイルパスに注意してください。Results/$take/$rs。変数$takeおよび$rs(使用可能なトークンのリストを以下に示す)はトークンです。ファイルパスの最後のトークン(ここではレンダリング設定名を示す$rs)は常にファイル名であり、その前のトークン(この例ではテイク名を示す$take)はディレクトリ名を表します。これらは既存のディレクトリである必要はありません。存在しない場合は、Cinema 4Dによって作成されます。

上図の右側には、様々な名前と異なるレンダリング設定を持つ12のテイクが属性マネージャウインドウにマーキングされています(左側には、低解像度標準解像度、および高解像度がマーキングされている)。12のテイクが全てレンダリングされると、各ディレクトリ名($take)はテイク名(アナログなど)に置き換えられ、レンダリングされた画像はその場所に保存されます。また、画像のファイル名($rs)はそれぞれのレンダリング設定名に置き換えられます。

トークン

次のトークンを使用できます。

$prj:プロジェクトファイル名。

$camera:現在のカメラ名。

$take:現在のテイク名。

$pass:マルチパス名またはオブジェクトチャンネル名(定義されたマルチパス名)。主にディレクトリ名として使用されます。(レイヤー名を末尾に追加オプションは、内部でオフになります)

$userpass:マルチパス名またはオブジェクトチャンネル名(レンダリング設定でダブルクリックして名前を変更したマルチパス)(マルチパスツリービューを開く)。主にディレクトリ名として使用されます。

$frame:現在のアニメーションフレーム。

$rs:現在のレンダリング設定名。

$res:画像解像度(例えば、800*600:800X600)。

$range:アニメーション範囲(例えば、フレーム23から76: 23_76)。

$fps:フレームレート。

オブジェクトチャンネルは、コンポジットタグのオブジェクトバッファとも呼ばれ、マルチパスレンダリングで特定のオブジェクトをアルファチャンネルとして指定するために使います。

これらのトークンは任意の一連のキャラクター(例えば、Camera_$cameraXY1)と組み合わせて使用することもでき、複雑なディレクトリ構造の作成に使用できます。特にテイク機能と組み合わせると(テイクマネージャを参照)、レンダリング時の様々なプロジェクトの状態を使用できるようになり、「プロシージャ」ファイルやパス名を生成できます。これにより、例えばファイル名と同じ名前のディレクトリが生成されます。後続の再レンダリングによって既存のパス/ファイルが上書きされることはないため、この機能は複雑なプロジェクトの作業を行う際に便利です(トークンシステムはもちろんマルチパスでも使用可能)。

マルチパスファイル名にはすでにそれ自体の名前が含まれているため、$pass$userpassなど、多くの一見不要なトークンが表示される点に注意してください。ただし、これらもディレクトリに名前を付ける際に使用できます。