ヘアオブジェクト
ガイドとヘア
はじめに、常に心に留めておくべきことがあります:ガイドはヘアではありません。
ガイドが存在している所に、必ずしもヘアが生えるというわけではありません。ところが、ガイドが存在しない所に、ヘアを生やすことができます。
ヘアの根元を配置することができるエリアは、主に次の3つの要因によって決定されます:
ガイドタブのリンクフィールドに入れることができる、オブジェクト、選択範囲タグ、または頂点マップ。
ヘアタブの密度フィールドに読み込んだ、テクスチャ。
ヘアタブにある、根元設定。
上述の方法を用いて植え付けたヘアの根元から、ヘアが生えます。ヘアが生える方向およびその長さは、主にガイドによって決定されます(当然ですが、ヘアマテリアルを用いてヘアに影響を与えることも可能です。ただしそれはもう少し後の方で説明します)。
ガイドタブにおいて、ガイドを生やす位置を正確に定義することが可能です。基本的に、ガイドがどこに配置されていても、ヘアはその既存のガイドの間に補間されます。ですから、ヘアを生やしたい所にガイドを植え付けるのは、理にかなっているわけです(ただし、もしもあるオブジェクトを選択して、それに続けてヘアを追加を選択した場合には、これは自動的に実行されます)。
ガイドは、どのようにヘアが置かれるかを、おおまかに示します。つまりどのような見た目のヘアスタイルになるか、ということを示します。ガイドの密度は、ヘアの密度を一切反映しません!:
多数のヘアツールを使用して、ガイドを操作することが可能です。
それぞれ個々のヘアがどのようにレンダリングされるかは(縮れ、曲げ、ねじれ、等々)、ガイドの大まかな配置によって、そしてまたヘアマテリアルにおいて使用できる多数のチャンネルによっても決定されます。
ガイドはまた、ヘアのダイナミクスにおいて必須です:ヘアのダイナミクスは、ヘアが補間されているガイドを動かします(ダイナミクスは、個々のヘアに影響を与えるためにも作られていますが、それにあたっては、かなりの処理力が必要となります)。
根元を固定しない
基本的にガイドは、その根元が固定されているオブジェクトが起こす、あらゆる動きに追随します。ところが、以下に挙げる方法を使って、ガイドの根元を固定しない状態にする(固定先から引き離す)ことも可能です:
根元を固定しないツールを使用する。
ガイドがすでに植え付けられていた「ヘアで覆われたポリゴンのサーフェイス」を過剰に操作する。
根元が固定されていないガイドは、その根元の周囲が緑色の円で描画されます。そして根元が固定されていないガイドは、以下の属性を有します:
ガイドは、もはやサーフェイスに接続していません(根元がセットされていません)。これらのガイドはいくぶん自由に浮かんでいます。もしも個々のポリゴンあるいはそれらのグループが動いても、ヘアはそれに追随しません(ヘアで覆われたオブジェクト全体が移動する場合と比べると、対照的です)。
根元が固定されていないガイドは、結果として固結したヘアスタイルになります。つまり、ヘアで覆われたサーフェイスに加えたその後の全ての変更は、根元が固定されていないガイドに対して一切影響を与えないということです。これはつまり、完全にヘアスタイリングを済ませた後はガイドの根元の固定をはずして、それから「ヘアが生えるサーフェイス」に対してその後の変更を加えることが可能である、ということです。ヘアで覆われたサーフェイスの編集を済ませた後に、ガイドを再び植え付けるには根元をセットを使用してください。ただしサーフェイスの方は変更されていますから、再び植え付ける際にいくつかのガイドが別の場所にジャンプする場合があります。
根元モードにおいては、移動ツールを使用して「ガイド全体を含むガイドの根元」を移動させることが可能です。そして根元をセットツールを用いてガイドを再び植え付けることも可能です。
ガイドの根元は、ダイナミクスを使用して移動させることが可能です(PLA/XPressoも使用できます)。それを行うには単に、ダイナミクスタブにある根元を固定をオフにしてください。