空オブジェクト

このコマンドは、空オブジェクトを作成します。空オブジェクトは一般的に無限球と呼ばれる特殊なオブジェクトで、床オブジェクトと同様に無限の大きさを持っています。しかしながら、床オブジェクトとは対照的に、空オブジェクトの形状はは球で、その中心はワールド座標の原点に位置しています。

テクスチャ(雲シェーダなど)を空に適用する場合、投影タイプには「球」または「立方体」を使用します。雲が大きすぎる場合は、テクスチャのタイル数を増やし、必ずタイリングシームレスオプションを選択して下さい。

この状態で、もし雲が不自然に見えるとしたら、原因は雲のテクスチャに対してX方向とY方向に同じタイル数が設定されていることでしょう。このような場合、Y方向のタイル数を、X方向のタイル数の約2倍に変更すると、雲が横長になり、より自然に見えるはずです。一般的に、天頂方向の雲を表現するには床オブジェクトが適しています。逆に地平線方向では空オブジェクトが適しています。したがって、これらをうまく組み合わせるとリアルな空を表現できるでしょう。

また、星が輝く空を表現したい場合は、「立方体」投影をお勧めします。立方体投影を使うと、両極に歪みのない自然な星空を表現できます。

球投影で雲のテクスチャを適用し、カメラを真上に向けると、天頂付近で雲のテクスチャが不自然に収束して見えます。この問題は、以下のように「収縮ラッピング」を使うことで回避できます。

デフォルトでは、オブジェクトマネージャで一番上に表示されている空オブジェクトだけがレンダリングされます。もし複数の空オブジェクトを作成し、アニメーションの進行に沿ってそれらを切り替えたい場合には、「ステージ」オブジェクトにパラメータトラックを追加し、そのキーの中で空オブジェクトを切り替えて下さい。

「環境」オブジェクトの中で「 霧」の効果を働かせた場合、無限遠にある空オブジェクトは見えなくなります。