Team Renderの一般設定
このメニューには、Team Renderのための数多くの設定が含まれています(Team Render マシン...も参照)。
次の説明では、サーバとレンダークライアントにたくさんのレファレンスがおこなわれます。
サーバ: Team Renderによるレンダリングを開始するコンピュータ。これは、通常のCinema 4D本体もしくはTeam Render serverが行います。
レンダークライアント: レンダリング作業をRender経由でサーバが送信するコンピュータ(定期的にインストールされるバージョンのCinema 4DでもインストーラでインストールされたTeam Renderクライアントでも構いません)。
すべてのTeam Renderのバージョン向けに、すべての設定は表示されません。たとえば、Team Render serverのエンジンは、レンダークライアントと異なる設定を持っています。
このオプションを使って、Team Renderを完全に無効にて、ネットワーク上に表示しないようにすることができます。
有効にすると、Cinema 4Dは、ネットワーク上で「聞き耳を立て」、コンピュータをネットワークに表示します。だからと言って、Team Renderがこのコンピュータを自動的に使ってレンダリングすることができるというわけではありません(下のマシンをネットワーク上に共有化オプションと比較してみてください)。
ユーザーのコンピュータが、他のコンピュータのTeam Renderマシンウインドウにこの名前で表示されます。デフォルトでは、オペレーティングシステムによって定義された名前となりますが、希望によって、異なる名前を入力することもできます。
Team Renderに使いたいコンピュータには、セキュリティトークンを入力する必要があります。Team Renderを行うには、コンピュータリソースの使用が許可されている人にセキュリティトークンを教えてください。コンピュータが既に認証された後にセキュリティトークンを変更した場合は、新しいコードでもう一度認証を受ける必要があります。セキュリティトークンに含まれる文字はどのような組み合わせでも構いません。
セキュリティトークンは、数字、文字(大文字も含む)、特殊文字で構成されています。
Team Renderには、Cinema 4Dが他のコンピュータと通信するためのネットワークポートが必要です。この設定は、次の場合を除き通常変更する必要はありません: ポート5300を使用するアプリケーションをすでにインストールしている場合、もしくはTeam Render Serverを通常のCinema 4Dと同じコンピュータに追加インストールしたい場合のいずれか。
マシンを追加...を使って、コンピュータを、他のコンピュータに手動でつなげたい場合(Bonjourを使わずに)は、コロン、このポート番号の順番でIPアドレスに付け加える必要があります(例: 192.168.1.232:5300)。
Bonjourとは何でしょう?Bonjourは、ローカル(IP)ネットワーク内のデバイス/プログラムを接続するソフトウェアで、追加のネットワーク管理が必要ありません。
Bonjourがインストール済みであっても、Team Renderでは無効にできます。そのためには、このオプションを無効にするだけです。
このオプションを有効にすると(そして、サーバとレンダークライアントの両方にBonjourがインストールされている場合)、他のコンピュータのTeam Renderマシン リストにそのコンピュータが表示されます。
コンピュータには、レンダークライアントとして次の4つのオプションが適用されます。これらの設定は、サーバで修正された場合、全く機能しなくなります。
Windowsユーザーで、このオプションを使って他のコンピュータとつながりたいときは、まずBonjourをインストールします。最も簡単な方法は、Apple iTunesのインストールです。Apple iTunesには、Bonjourの最新バージョンが含まれています。iTunesをインストールしたくないときは、Apple Bonjourをインストールします(ダウンロード:http://support.apple.com/kb/DL999)。
このオプションが有効な場合、別のメカニズムが使われ(エキスパート向け:SSDP;以下のSSDPサービス参照)、起動中の Cinema 4Dインスタンスがお互いを見つけます。これがBonjourの代わりになります。ユーザーには何も変更はありません。SSDPサービスはBonjourで完全に働きます。両方のオプションを有効にできます。両方のオプションを有効にすると、それぞれのコンピュータがマシンリストに一度だけ表示されます。
問題が起きたときは、UDPポート1900がファイアウォールでブロックされていないことを確認してください(このポートはSSDPサービスで必要です)。
SSDPサービスもBonjourも働かない場合は、常にIP経由で手動で接続します (マシンを追加...参照) 。
Team Render Serverが開始すると、内部サーバーように上記のポートで説明されているものとは異なるポート番号を要求されます。両方のサーバーは同時起動できます。
ユーザー管理を使用しない場合、例えばTeam Renderを使用するユーザーが他にいない場合などには、このオプションを無効にします。これでブラウザインターフェイスにログインする必要がなくなり、またユーザーページが表示されなくなります。管理ステータスが自動的に付与されます。
このオプションがご使用のプログラムバージョンに含まれていない場合は、オプションを使用して、Cinema 4Dのバージョンを更新してください。
Team Renderによるビデオの計算時に、最初に全てのフレームが*.b3dファイルとしてレンダリングされ、その後マージされ、ビデオが作成されます。このオプションが有効な場合、個々のフレームが全て維持されます。つまり、ビデオ作成時に何らかのエラーが発生する場合に備えて、個々の全てのレンダリングフレームを保持することになります(フレームは画像ビューアーにより読み込みおよび変換できます)。
もし、このオプションが有効の場合、Team Renderは休止状態になっているレンダークライアントを起こし、レンダリング作業に参加させます。各コンピュータは、この機能をOS / BIOSで有効にしておく必要があります。
このオプションは、Team Render Serverがジョブを処理中に突然終了した場合、次の動作を定義します。
有効にする: Team Render Serverが再起動すると、これらのジョブは自動的に再スタートまたは継続されます(アニメーションはレンダリングされた最後のフレームから継続されます)。
無効にする: Team Render Serverが再起動しても、ジョブは再開または継続されません。これらのジョブは、ブラウザインターフェイスを利用して再開する必要があります。
このオプションを有効にすると、他のコンピュータ(適切に認証されたもの)がユーザーのコンピュータを使ってTeam Renderによるレンダリングを行うことができます。
このオプションを無効にすると、ユーザーのコンピュータでTeam Renderによるレンダリングができなくなります(ただし、認証はされます)。
「Bonjourが起動していますがアクセスが拒否されました」というプロンプトが表示された場合、ユーザーのコンピュータのファイアウォールがアクセスを阻止したということですので、ファイアウォールの設定を確認してください。
コンピュータのリソースの全てをTeam Renderに使いたくない時(ユーザー自身の作業に使っているためなど)には、この設定を使って、許可するレンダースレッドの数を定義することができます。こうすることで、他のタスクを行う容量を確保することができます。
このオプションを有効にすると、Team Renderに関するエラー(メモリ不足、テクスチャの不足、プラグインの不足など)がみつかった時に、Team Renderによるレンダリングプロセスが中止されます。このオプションを無効にすると、エラーがみつかったとしても、レンダークライアントがレンダリングを継続します。。
下に説明するオプションが、現在サーバとなっているコンピュータに適用されます。つまり、レンダークライアントでこれらの設定を修正しても何ら効果はありません!
次に説明するオプションは、サーバとして使用されるコンピュータに適用されます。したがって、レンダリングクライアントでこれらのオプションを変更しても、変更は反映されません。
このオプションは、基本的にファイルシェアリング分配を有効オプションと同じですが、1台のクライアントのみに適用されます。このオプションは、各レンダークライアント毎に指定可能です。プロジェクトファイル/テクスチャをサーバーからのみ取得するか(オプションがオンの場合)、他のスレーブからも取得するかを定義します。
ジョブをレンダリングしてからレンダークライアントが一定時間反応しない場合、ジョブのレンダリングが中止されます。反応しない原因には次のものが含まれます: メモリエラー、ファイルが読み込めない、サーバーとの接続が中断された、レンダリングクライアントがオンラインでないなど。
最低一つのレンダークライアントが、完了した画像かバケットをサーバーに送ると、この設定は影響をうけなくなります。
オプションは、以下で説明するように、現在のコンピュータをサーバーとして適用します。つまり、レンダリングクライアントでこの設定を変更しても影響はありません。
もし、レンダークライアントがレンダリングに必要十分なメモリを持っていない場合、仮想メモリを使うためスピードが遅くなります。レンダークライアントが遅くなるとサーバーはクライアントがレンダリングできないもしくは、アセンブルできないと判断します。このオプションは、こうしたケースの場合に有効にします。もし、メモリのしきい値を超えた場合(次をご覧ください)、レンダークライアントは、ジョブのレンダリングを停止します。
Team Render Serverは、特定の設定ではジョブを中断することがあります。こうしたことが発生する例としては、もし1つのレンダークライアントだけが次のジョブを割り当てられていて、追加のジョブをアサインした場合、このオプションがオンになっているとジョブが中断します。(このオプションを無効にすることで、この問題の発生を防ぎます)
レンダークライアントが使えるメモリを指定し、ジョブをレンダリングする前に呈します。以下のオプションを選ぶことができます:
自動: クライアント自身が持つメモリを上限として使います。
メモリ(単位GB): 自動がオフの場合、このオプションで上限を設定します。
ネットワーク上で通信が行われている間に、Team Renderを行っているコンピュータに暗号化ファイルを提供したい場合(この目的のみ)はこのオプションを有効にします。
いずれにしてもこのファイルは、常に、解読されると、レンダークライアント上に一時的に保存されます。
大きなテクスチャを切り替える必要のあるアニメートされたマテリアルを含むアニメーションがあるとします。この場合、次の事が起こります。
オプション有効時: それぞれのフレームをレンダークライアントがレンダリングする時に、まず、新しいテクスチャがロードされます。これによってメモリ消費量が抑えられます。
オプション無効時: レンダリングが始まると、レンダークライアントが全てのテクスチャをロードします。これによってメモリ消費量が増えます。
概して、このオプションを使うと、レンダリングを始めるためにレンダークライアントが全てのデータをロードするする必要がなくなるため、メモリ消費量を減らし、レンダリング開始までの時間を短縮します。
このオプションの効果があるのはアニメーションのみです。
このオプションは、レンダーキューを介してTeam Renderに適用されます。有効にすると、レンダークライアントが警告を発した時に、レンダーキューがレンダリングを中止します。例えば、必要なプラグインがレンダークライアントにインストールされていない場合などに起こります。この場合、次のレンダリング作業に移りって作業を続けます。
このオプションを無効にすると、レンダーキューは、どのような警告が発行されもレンダリングを開始します。これは、OKをクリックして警告を無視するとレンダリングが始まるという通常のレンダリング動作を反映しています。
このオプションが有効な場合、クライアントでプロジェクトの読み込み時に問題が発生すると、そのクライアントはレンダリングから除外されます。このオプションが無効な場合、プラグインが欠落している場合などでもレンダリングが続行されます。
有効にすると、プロジェクトデータやテクスチャなどの必要な情報もレンダークライアント同士で供給し合います。これによってデータ分配が加速されます。
このオプションを無効にすると、レンダークライアントは、サーバーからのみデータを得ることになります。何らかの理由でレンダークライアントがネットワークを介して互いに接続することができず、サーバとしか接続することができない場合は、このオプションを無効にします。
レンダークライアントは、テクスチャなどのプロジェクト素材をクライアント同士でデータの送受信(ファイルシェアリング分配を有効オプションが有効)を行っています。この設定は、データの送受信の塊のサイズを設定します。通常この値は変更する必要はありませんが、必要に応じてネットワーク環境に合わせて変更することができます。
レンダリング中に、レンダークライアントが使用するための一時的なディレクトリが作成されます(プロジェクトファイルやテクスチャファイルが保存されます)。パスはここで定義することができますが、通常、変更する必要はありません。ただし、特に速いメディア(SSDハードドライブなど)があってそれを使用したい場合は、ここに、そのパスを入力することができます。
各レンダークライアントは、それぞれ独自のディレクトリを使う必要があります。というのも、非常に大量の仮ファイルが生成されるため、不要なメモリが占有されるためです。