背景オブジェクト

背景画像は、シーンの背後にある風景などを表示するのに適しています。背景オブジェクトの場合は、適切なテクスチャをマテリアルのカラーチャンネルに適用します。背景は画面に固定されていて、また必ずシーンの後側に表示されます。

シーンにあるオブジェクトに鏡面反射せず、ライトに照らされることもありません。また、カメラの焦点距離などを変えてもその位置や大きさは全く変化しません。また背景画像は、透明なオブジェクトを透かして見ることができますが、屈折はしません。シーンと背景画像の関係は、画像編集ソフトの中で、アルファチャンネルを使って切り抜いた画像を、他の画像と合成する場合によく似ています。

背景画像にマテリアルを適用すると、それはすぐにエディタビューに表示されます(テクスチャタグのXオフセットYオフセットXサイズYサイズでマテリアルの位置を調整します)。もし、この画像が編集の邪魔になる場合は、背景オブジェクトの右上にあるドットを2回クリックし、エディタに表示させないようにして下さい。
背景画像は、ビューメニューのこのビューをレンダリングが有効になっている3Dビュー(透視)にのみ表示され、2Dビュー(前面や上面など)での作業の邪魔になることはありません。
Cinema 4Dで製作した橋が、前景画像と背景画像によく溶け込んでいます。製作: Joachim Hoff。

前景画像や背景画像は、その位置やサイズを変更でき、タイリングすることもできます。(タイリングを参照)

前景画像と背景画像は、レンダリングの過程で出力フォーマットにスケールされます。背景画像のない部分が生じた場合、その部分は80%のグレーになります。

前景画像と背景画像には、ムービーや連番画像も使えます。背景画像は、タイムスライダを動かすと指定したタイミングでムービーが再生されます。

ヒントデフォルトでは、オブジェクトマネージャで一番上に表示されている前景、背景オブジェクトだけがレンダリングされます。もし複数の前景、背景オブジェクトを作成し、アニメーションの進行に沿ってそれらを切り替えたい場合には、ステージオブジェクトにパラメータトラックを追加し、そのキーの中で前景、背景オブジェクトを切り替えて下さい。