クローナーオブジェクト

クローナーオブジェクトは、その他のオブジェクトを複製するためのオブジェクトです。このクローナーオブジェクトは、その他のオブジェクトの頂点上にクローンを配置したり、スプライン上などにクローンを配列します。クローナーオブジェクトはあなたのオブジェクトをセットアップしますので、それらのオブジェクトが各種エフェクタによって影響を受けるようにすることが可能になります。オブジェクトを粉砕したり、アニメートやカラーリング、修正を行うほかにもいろいろの用途において、これらのエフェクタを使うことができます。

クローナーオブジェクトを機能させるためには、クローン化させるオブジェクトが、そのクローナーオブジェクトの子オブジェクトになっていなければなりません。

クローナーオブジェクトを「また別のオブジェクトの子オブジェクト」にさせることも可能です(もしもクローンを「その親オブジェクトの、頂点やエッジ、ポリゴン上」に配列させる場合。モード=オブジェクト)。

メモクローンを別のオブジェクトのサーフェイスに配置するのに、オブジェクトモードを使う場合、クローンされたオリジナルのオブジェクトをレンダリングさせることが可能です。ただし、問題の発生を回避するために次のことをして下さい。クローナーオブジェクトを上記で説明しているように配置して下さい。(画像の右の状態)形成するオブジェクトは、オブジェクトマネージャで、クローナーオブジェクトの下に配置して下さい。(クローンは、オブジェクトの上になるように配置)

クローナーオブジェクトは、階層内においてどのような順序においてでも配列させることが可能です。そして最も単純ないくつかのエレメントを使って、非常に興味深いエフェクトを成し遂げることも可能です。

上図においては、3つのクローナーオブジェクトに関連して、1つのスイープオブジェクトが適用されています。それぞれのクローナーオブジェクトは、次のように機能します:

1番目のクローナーオブジェクト:スイープオブジェクトを線形に3回クローン化します(モード=線形)。

2番目のクローナーオブジェクト:その結果となったものを、単一のワイヤの支柱になるように、放射状に数回クローン化します(モード=放射)。

3番目のクローナーオブジェクト:いくつかのワイヤの支柱が作成されたので、グリッドのパターンでそれらをクローン化します(モード=グリッド配列)。

クローナーオブジェクトとエフェクタの設定をアニメートすることによって、前述のサンプルをこんなにも簡単に作成できるのであれば、「あなたがMoGraphのことをもう少し詳しく理解した後には、どのようなタイプのめざましいエフェクトを作成することができるようになるのか」ということが、簡単に想像できるでしょう。

クローナーオブジェクトは、いつでも編集可能にすることができます(それぞれのクローンが実際のオブジェクトに変換されます)。これを行うには、まずクローナーオブジェクトをアクティブな状態にしてから、オブジェクトマネージャのファンクションメニューにある編集可能にするを選択してください(あるいは、あなたのキーボード上にあるcキーを押してください)。それぞれのクローンは、それぞれ独立したオブジェクトになります。

ヒント:ただしこの機能は、控えめに使用されることをご提案します。さもないと、あなたがこれまでに行った経過が、いとも簡単に失われてしまう状況になりうるからです。そしてアニメーションのベイクを行う際に制限が生じる場合があります(キャッシュタグを参照)。またその他に、「あなたのワークフローを葬り去ってしまう存在になりうる、膨大な数のクローン」を作ってしまう結果ともなる場合があります。

MoGraphは、「クローンを生成する、その他のオブジェクト」も提供します。これは、変形タブやエフェクタタブに入っているクローナーの設定のいくつかを共用する、例えばマトリクスオブジェクト破砕オブジェクトなどのようなオブジェクトです。それらは、クローナーに関連してここでのみ言及されていますが、機能はすべて同じです。